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広告コンプレックス

気になる広告を分析します。

やる気は、ミンティアを出しておくと可視化される。byミンティア

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出典:売上個数&金額No.1タブレット「MINTIA(ミンティア)」綾野剛さん、北川景子さん初共演!新TVCM「二人のがんばりたい時」編 3月6日(月)から全国でオンエア|アサヒグループ食品 

 

「やる気は、ミンティアを出しておくと可視化される。」

オフィスのようなところで、真剣な表情で顎に手を当て、何かを考えている様子の北川景子さん。机の上には、ミンティアが置いてあります。

 

コピーを読めば、なるほど、ミンティアを机に出してるということは、やる気(集中したい気持ち)の表れだもんね、となるコピーですが、この広告の意図をもうすこし深く掘り下げて考えてみようと思います。

 

私がこの広告・コピーで着目したいのは以下のポイントです。

①おしゃれに働く若者(20代〜30代)がターゲット 

②「可視化」というビジネス言葉

③クールさの徹底

 

①おしゃれに働く若者(20代〜30代)がターゲット

この広告シリーズは、東京・名古屋・大阪の3都市の交通広告として展開されているものです。

交通広告をメインとして展開している点において、都心でよく電車に乗る人→会社員をターゲットにしているのでは、という予測がつきます。

 

このコピーの上位には、「MINTIA LOVES LIFE」→「人は、がんばりたい生き物だから」とのコピーを置いていますが、それをより具体化しイメージしやすくしたのが、このコピーと言えそうです。

いわば、ミンティアとオフィスで働く私(僕)の一場面をリアルに描写することにより、反射的にイメージさせてしまうのが、この広告のすごい点の一つだと思います。

 

②「可視化」というビジネス言葉

「可視化」という言葉は、近年ビジネスを中心に使われることの非常に多くなった言葉です。会社で、上司から「可視化をしろ」と繰り返し繰り返し言われている人も少なくないと思います。

 

こうした背景・状況にある「可視化」という言葉を使うことには、インプットフェーズとアウトプットフェーズの2つのフェーズにおいて作用するという意義があると私は考えます。

 

まずインプットフェーズとは、広告をはじめて目にした段階のことです。

やはり繰り返し浴びせられた言葉は、意識せずとも、目に入れば気にしてしまうものです。広告は、読んでもらえなければ何も始まらないとも言えます。ぱっと目にした段階で、無意識に読まされてしまうという特性が、この広告にはあると感じています。

 

さらに、アウトプットフェーズにおいてもこのコピーは計算され尽くしたものだと思います。ここでいうアウトプットとは、広告を見た人が何らかの形でそのコピーを他の人に伝えることです。

 

あまりにも悪い意味で使われることを除き、広告の言葉が消費者の口から出ることは、ただの広告としての発信の何倍も効果があります。テレビや新聞のマスの時代から、twitter等のSNSの台頭によりバズの時代へ移り変わった今、よりいっそうその傾向は強まっています。

 

たとえばですが・・・ 

 

会社の後輩「ミンティアでやる気を可視化できると北川景子がさっき電車で言ってたので」

会社の先輩「(笑)」

 

残業中のオフィスで、こんなやりとり、ありそうですよね。

 

③クールさの徹底

当シリーズの広告は、以下の全8パターン用意されていますが、すべての広告において、歯をくいしばるような、いわゆる「頑張っている」表情ではなく、真剣に何かを考えているかのようなクールな表情であるのが印象的です。

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出典:売上個数&金額No.1タブレット「MINTIA(ミンティア)」綾野剛さん、北川景子さん初共演!新TVCM「二人のがんばりたい時」編 3月6日(月)から全国でオンエア|アサヒグループ食品

 

「がんばる」といえば、ふつう、「諦めるな!頑張れ!」と言う松岡修造さんや、「頑張れ!頑張れ!頑張れ!」のフレーズで有名になったアニマル濱口さんのような熱さを思い浮かべます。彼らは、ネタとしてはとても面白く人気も高いのですが、我が身のリアルとしては少し温度感の異なるもののように感じているのでは、と思います。

 

スポーツの分野でも、精神論より、当然のごとく科学が優先されるようになった時代に育った世代にとっては、ごく自然な感覚なのかもしれません。

 

この広告は、「人は、がんばりたい生き物だから」と「がんばる」人を応援する広告であるにもかかわらず、「がんばる」の代名詞ともいえる松岡修造さんやアニマル濱口さんの真逆のようなクールさを放っています。

  

そこがMINTIAの強調したいクールなイメージとがっちりはまっていて、また、いまの若者世代の温度感とマッチしており、自然にすーっと入ってくるような、気分のよい広告になっているのです。